住んでいる自宅を売却した場合、引越しはいつまで済ませればよいのか悩む方も多いでしょう。売却後の引き渡し日までに引越しが終わっていれば問題はありませんが、売却後に引越すタイミングは人それぞれです。この記事では自宅を売却した場合の引越しのタイミングと、スムーズに住み替える方法をご紹介します。ぜひ参考にして下さい。

住まいを売却！引越しの最適なタイミングは？

住んでいる自宅を売却した場合、引越しをする準備をしなくてはなりません。売却後の手続きがいろいろとあるため、引越し先の準備を済ませる必要があります。ここでは引越しの最適なタイミングと流れについて解説しましょう。

引越しのタイミング

引越しが完了するタイミングは、一般的に「家の引き渡し日まで」です。引き渡し日は「売買契約」を買主と交わしたときに決定しますが、引き渡すための手続きや準備に2か月程度かかります。引き渡し日には家の所有権が買主へと変更になりますので、荷物などは必ず撤去するようにしましょう。早めに引越しが終わっていても問題はありません。

引越しまでの流れ

引越す際は業者に頼むのが一般的です。引越し業者は忙しい時期になると予約が取れない状況になるため、早めに手配しておきましょう。また、引越し日が決まったら電気、水道などのライフラインの解約をしなくてはなりません。解約は立ち合いが必要になる場合があるため、引越しの2週間前までに連絡するのがよいでしょう。また、住宅ローンがある場合は金融機関にも連絡する必要があります。

【ケース別】最適な住み替えタイミングを考える

引越し後の住まいによって住み替えのタイミングが異なります。自分の状況に合わせた引越しのタイミングがあるので検討してみましょう。

引越し後、賃貸に入居するケース

引越し先が賃貸で、売却した住宅のローンが返済されている場合は、自由なタイミングで引越しをしてもよいでしょう。内覧をするときの掃除や立ち合いも不要となります。ただし、売却できるまで余計な家賃を支払うことになるため、出費を抑えたい方は売却後の引越しを考えたほうがよいでしょう。

また、住宅ローンを返済している場合は売買契約を交わしてから引越しすることをおすすめします。住宅ローンと賃貸料を二重支払いすることになり、出費が増えてしまうのです。

家を買い替えるケース

自宅を売却する前に新居を購入する場合、引越しのタイミングはいつでもよいです。しかし売却する前の購入は資金面に余裕がないと難しいといわれています。一般的には売却した後に新居を購入する場合が多く、売却した資金を購入する資金に充当できるのがメリットです。

住み替え先の新居の購入が早すぎるとリスクがある！？

住み替えで家を購入した場合、購入時期が早すぎると状況によってはリスクが生じるでしょう。売却する家のローン返済と新居購入時のローンがあると二重債務になる可能性があります。とくに注意が必要なのは売買契約後の買主側都合による契約解除です。契約解除には原因があります。

1つ目は買主が手付金を支払った後に契約を白紙にする「手付解除」です。手付金を放棄することで契約を解除できます。

2つ目は買主の住宅ローンの問題です。ローンの審査が下りず買主が購入できない場合は「ローン特約」が適用され契約解除となります。どちらも売買契約の話し合いで設定するか決めるものです。契約解除になれば、売却できるまで時間がかかってしまうでしょう。契約解除にも注意して新居購入の時期を検討しないと二重債務の期間が長くなりリスクも大きくなります。

もし引越しが間に合わなかったらどうすればいいの？

引越しの準備をしていてもどうしても引き渡し日に間に合わないこともあります。間に合わない場合は違約金を支払わなければならないのかと不安になる方もいるでしょう。

ではどのように対処すればよいのか。ここでは対処の仕方について説明します。

仮住まい

引越し先のトラブルや新居に入居できないなど、引き渡し日までに引越しが間に合わない場合は仮住まいを検討しましょう。短期賃貸物件であれば手続きに時間がかからずスムーズに入居できます。初期費用が掛からないマンスリーマンションなどを選ぶとよいでしょう。荷物などはトランクルームで一時的に保管する方法もあります。しかし、費用は掛かってしまいますので、引越しのスケジュールは余裕を持つことが大切です。

引き渡し猶予

引き渡し猶予とは引き渡し日を代金の決済後に設定し、売買契約時に引き渡しを待ってもらえないか買主に了承を得ることで付加できる特約です。猶予期間は相談して決めますが、1週間以内という期間が一般的に多いでしょう。この期間に間に合うように引越しをすると違約金の支払いを防げます。

まとめ

自宅を売却した後の引越しのタイミングについて解説しました。人によって状況が異なるため、引越すタイミングも違ってきます。引き渡し日までが引越す期日となることを覚えておきましょう。また、スムーズに住み替えができない場合は無駄な出費が増えることになります。この記事を参考にして自分に合った引越しのタイミングを検討して下さい。