マンションの共用施設は売却価格と関係ある?査定が上がる施設と注意点
「マンションの共用施設は売却価格と関係があるの?」とお悩みではありませんか?そこで、今回の記事では、マンションの売却価格において査定が上がる教養施設と注意点について紹介しています。希望の価格で売却できるよう、査定が上がる施設と注意点を把握していきましょう。マンションの売却を検討している方は参考にしてください。
魅力的な共有施設があれば査定額が上がる
マンションには居住者が共同で利用できる「共有施設」があります。共有施設はマンション売却時の査定額に影響を与え、マンション自体の資産価値を上げる要素の1つです。魅力的な共有施設であればあるほど、査定額を上げることができます。
不動産業者が実際にマンションを査定するときには、マンションの築年数、立地だけでなく、共有施設の部分であるメンテナンスやセキュリティーも確認するようです。セキュリティー面での共有施設では、防犯カメラ、オートロック、管理人の有無、防犯システム、対策などが挙げられ、査定額を大きく左右します。他の共有施設には、エントランスやエレベーター、外壁、バルコニーなどがあり、大規模な高級マンションになると、共用施設のレベルも上がるようです。
共用施設が充実しているかどうかが、購入希望者の購入の決め手となる可能性もあります。ありきたりな共用施設だと、他のマンションと差別化できません。そのため、付加価値の高い共有施設を設置し、マンションの購入検討者にアピールする方もいるようです。実際に、共有施設が充実していればしているほど、購入希望者にとっても魅力的に見えます。実際のところ、同じ価格帯のマンションであれば、共有施設が充実しているマンションを選ぶという傾向があるようです。
このように、魅力的な共有施設は購入したい人も現れやすいことから、売却査定額は上がります。すでに自分のマンションに共有施設がある場合は、その共有施設にどの程度の需要があるかを予想して、おおよその相場を把握できるでしょう。
どんな共有施設が査定額にプラスになるか
マンションでも、タワーマンションや高級マンションが増えたことから、さまざまな共有施設が設置されてきています。中でも、図書館やプール、フィットネスジム、コンシェルジュ、ゲストルームなどの充実した共有施設があるマンションは人気が高いようです。マンションの資産価値を上げる要素なるので、査定時にプラスに働くでしょう。
また、マンションの共用施設と入居者の性質、ライフステージが合っているかどうかで査定額が決められることもあります。共用施設が入居者にとって適切かつ必要であればプラスに評価されるでしょう。たとえば、カップル層や単身者から人気の立地条件であれば、ジムやパーティールームなどの共用施設があれば、査定額がプラスになります。また、ファミリー層向けのマンションであれば、キッズルームや保育園、公園などがあるとプラスに評価されるでしょう。
このように、最適な共有施設は居住者やライフステージによって変わってきます。どのような共有施設が適切なのかをしっかり検討して、実際に共有施設を設けることで、市場価値が上がり査定額がプラスされることにもつながるのです。
共有施設が充実すると管理費も上がるので注意
共有施設が充実すると査定額は上がりますが、管理費も割高になってしまうので注意しましょう。共有施設は共益費や修繕積立費などを納めて、入居者全員で維持していくものです。充実した共有施設があれば査定においてもプラスになりますが、当然その分管理費も上がります。
とくに、プールやスパなど、水を使った共有施設はコストがかかるので、管理費が上がる傾向があるでしょう。管理費が上がってしまうと、共有施設をあまり使用していない入居者がいる場合には、不公平感を与えることにもなってしまいかねません。管理費の相場は立地や間取りによっても管理費は変わってきます。そのため、厳密に管理費の相場をいうことはできませんが、平均として1万円前後が相場と考えられているようです。
共通施設があるマンションと、同じような間取りでも共用施設がないマンションでは、毎月数千円~数万円高くなってくる傾向があります。また、同じ共用施設を設置するとしても、低層マンションと高層マンションでは部屋数が異なるでしょう。そのため、管理費の1つ1つの部屋の負担も異なります。共用施設を充実させて、売却の査定額を上げたい場合は、管理費の相場と、部屋ごとの負担も考慮する必要があるのです。
今回は、マンションの売却価格において査定が上がる施設と注意点について解説しました。マンションの売却において、魅力的かつ充実した共有施設があると、購入の決め手となりやすいことから査定額を上げることができます。ジムやプールなど、入居者のライフステージに合った共用施設があると、査定額のプラスになるでしょう。ただし、共有施設が充実すると、その分管理費も上がるので、注意が必要です。管理費の相場や入居者の負担も考慮して、共有施設を設置することが重要です。ぜひ、マンション売却時の参考にしてくださいね。